原石 匠応
遺品等に残る残穢。

誰かの死を経験するのは非常に悲しい事です。それが身内に起こったとなると筆舌に尽くし難い悲しみを伴います。
故人が残すものは沢山あります。遺骨・遺産・遺品・思い出や思い出の品等々。残された人達が悩むのが故人が使用していたり大切にしていたりした遺品ではないでしょうか。遺産が多かった方等は身内で揉める事もあるでしょう。ですが遺品に関しては少々扱いに困る事があります。金額的に価値があるものは譲り受けたいと思うかも知れませんが、その他の物は意外と処分に困るものです。
特に故人が大切に使用していた物に関しては呪術的意味合いが無くとも残穢が残るものです。生前に香った故人の匂いや、まだそこに故人が居る様な気がしたり。そうした事柄は普通の人でも感じ取れる残穢と言えるかも知れません。あまり敏感になる事はありませんが、葬儀後に異変が起こったり、体調を崩す事があったり、悩み事が増えたりした際には注意が必要です。そう言う事が起こると遺品の整理に関して、捨てて良いものだろうかと悩むものです。逆に早く手放したいと言った感情が起こる事もあります。勘が良い人程そうした事に敏感です。多くの場合、ある程度価値がある物は古物商に売られたり、ネットオークションで出回る事になります。そうした物は、残穢と共に人の手に渡る事になります。これは少々怖い事で、故人の念が物を手にした人に影響を与える事があります。良い氣を放った物なら全然良いのですが、悪い氣を放った物を手にすると殆どの場合良い事がありません。それに、残穢を辿って霊が行き来したりもするのでそちらの方が深刻です。
遺品に残る残穢が気になったり、処分に困った際は、残穢を祓って霊との繋がりも断ってから処分したいものです。そうした依頼も多いのが実情です。私がご依頼を受けた方の家に入ると頭痛が酷かったりするので『勘が良いな』といつも感心させられます。
ご依頼の際は、ご自宅へ伺わせて頂く事になります。時間的にもかなり念入りにさせて頂きますので、その日は一日空けておいて頂けます様、宜しくお願い申し上げます。