原石 匠応
結界について
結界の張り方については意外と知られていません。効果で良く知られているのは霊を阻む事位でしょうか。確かに大きな働きとしては正しいです。伊勢神宮の結界は視認出来ましたが稀な事だと思います。その分、霊の集まりが非常に多かったです。霊は恐らく救われたいとの願いで集まるのでしょうが、結界に阻まれて群れている感じです。伊勢神宮に限らず結界を張っている神社は結界を超えるとくらっとめまいの様な感じがするので直ぐに分かります。結界を超えると雰囲気がガラッと変わります。霊が立ち入れないので非常に体感的に楽になります。
結界の作用は他にもあり、土地を鎮める時にも効果を発揮します。特に地蔵菩薩のお力が効果を発揮します。悪い氣を放っている土地や沢山の人が亡くなった様な、いわく付きの土地でも、結界を張って地蔵菩薩に願って結界を張った部分の土地の氣や霊等も鎮める事が出来ます。鎮めると言っても、悪い氣や霊を土地深くへ埋める感じです。ズドンと結界を張った範囲を土深く埋めるのです。多くの結界は大抵は効いても一年程度で効果が無くなってしまいますが、地蔵菩薩や他の神仏にお願いすると二、三年程度は効果が保てます。霊の侵入を防ぐだけではなく、土地の氣や霊まで埋めてしまうのです。霊は必死に這い上がって来ますが地上に這い上がるまで二、三年かかるので効果は非常に高いと言えます。
私の結界は氣を土地に打ち込みます。出来る限り深く届く様に打ち込み、空間にも視認出来る様に氣を打ち込みます。四方に氣を打ち込むと、その範囲は霊が入る事が出来なくなります。例外はありますが、効果は十分だと思います。霊に憑依されている人も立ち入る事を躊躇う感じです。例外と書きましたが、それは霊に憑依されている人が用事がある時に結界を超えられる場合がありますが、霊は身体から出られませんのでトラブルは格段に少なくなります。地蔵菩薩とその他の神仏へ願うと結界外まで効果が及ぶので非常に効果的です。
但し、結界を張れない土地も存在します。それは霊道が通っている土地です。霊道に結界を張ると霊は霊道から外れて周辺に漂います。そうなると結界の周辺でトラブルや事件、事故が起こる可能性が高くなるのです。気を付けなければならないのはその様な土地です。なので稀に結界を張らない時もあります。
物に憑いた霊は氣で飛ばしても直ぐに戻る可能性が高いので、この世と霊界の裂け目を作って霊界に飛ばす事が多いです。その際、空間の裂け目は塞がなくてはなりません。その際に一面だけ応急の結界を張ります。それから裂け目を氣で結界ごと押し込んで塞ぎます。チラチラと見える裂け目が完全に無くなるまで氣で押し込み、塞いだ後に空間を整えます。空間の裂け目は放置すると霊の通り道になってしまうため塞ぐ必要があるのです。結界はその様な時にも必要になります。
盛り塩等も結界の役目を果たします。ですが一面結界、しかも盛り塩間だけの効果しかありませんのであまりお勧め出来ません。霊が他の場所から侵入した際に、出ようとしても出られなくなる事があるので危険です。やたらと結界を張るものではないのです。奇麗に盛り塩をしても翌日には崩れているという事がよくあります。それは霊が盛り塩を蹴った可能性が高いです。実体化した霊には効果が無いと言っても良いでしょう。
結界は霊の侵入を防ぐ事や、土地の氣や霊を鎮める役目がある事、応急で張る結界と、その時々で用途が違います。張り方にも様々な違いがあります。軽々に結界を張る事は考えないで下さい。しっかりと結界を張って欲しい時はご依頼下さい。霊道が通っていたら張れませんが、その分同様の効果を発揮する方法で対処します。
不要に結界を張ろうとしない様にしましょう。
